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シネマ・リハビリテーション

30歳になって感性が変わったのか、映画が見れるようになったので、せっかくだし、作文以下の感想を書いていきます

連休だし、Amazonビデオのプライム会員で無料で見れる映画を適当に薦める

はじめに

Amazonのプライム会員になると、特典として、Amazonビデオの一部の作品が無料で閲覧することができるようになる。そこで、今まで見た映画の中から、「こういう映画もあるんだよ」というものをピックアップしていきたい。

ちなみに、これらのリストは、自分が今まで見たものである。そして、自分自身はそれほど映画に関して詳しくはないので、有名作品に関しては漏れがあることをお許し頂ければと思う。例えば、不朽の名作である「レオン」は、このリストから抜けている。「なんでこのリストにあの作品が無いんだよ」ということに関しては、このエントリに映画おじさんにブックマークでコメンドしてくれるだろうから、それを参考にして欲しい。

リスト

スミス都へ行く (字幕版)
 

  いきなり古い映画で恐縮だが、都知事選やら参議院選があって、「議会制に対する不信感」みたいなものがそことなく雰囲気として流れる我が国の中で、少くともアメリカの国でこのような映画が今でも輝きを放っていることは特出するべきだろう。田舎から呼びだされた、政治経験に疎く純粋なスミスはことあるごとに馬鹿にされながらも、不正に対して粘りつよく戦い続ける。この映画の素晴らしさは、いわば議会制への信頼であり、同時に、これが夢物語のように感じてしまう私たちの不幸を同様に表している。 

最強のふたり (字幕版)
 

  公開当初、散々話題になったので、あまり言うことがない。貧民で仕事の無かった男が、体が不自由な富豪の介護をするという話だ。そして、当然ながら、貧民出身であるが故に、それほど素行が良いわけではない。しかし、その「素行の悪さ」こそ、二人の距離を結びつけ、ことあるごとに冒険を行ったりする。この映画が心を打たれるとするならば、これが「障害者」の問題ではなく、当事者として、「私達と障害者」という関係性についての物語であるからだろう。

ベイブ (吹替版)

ベイブ (吹替版)

 

  いわゆる「もの知らず」の主役が最終的に奇跡を起こして逆転勝利するというのは良くある話で、これもそういう映画である。この映画では、動物社会でも役割が決まっていて、「豚は豚らしくせよ」という抑圧をことあるごとにせまられる。しかし、ベイブは「もの知らず」なため、それを理解することはない。しかし、同時に、いままでの動物とは違うやりかたで、「豚らしく」という枠を越えていく。その話はどこか、楽観的で放牧的なものを感じざるを得ないけれども、しかし、この映画が、一つの絵本とするならば、それもまた頷けるところだと思う。  

ノーカントリー (字幕版)
 

 実はコーエン兄弟が好きなのだが、コーエン兄弟ベストは『赤ちゃん泥棒』だと思っていて、最近ドラマ化されたという『ファーゴ』も嫌いではないんだけれど、『ビッグ・ブゴウスキー』にくらべたら、みたいなところもある。残念ながら、『赤ちゃん泥棒』はAmazonプライムにはない。そのなかであえてみるとするならば、『ノーカントリー』だろう。とはいえ、コーエン兄弟らしいあたかも意味深なギミックはどうにかならんものかー、と思ったりもする。

  レビューを見たら、これはエディー・マーフィの出世作で、なおかつ、こういったギャグまわしでやる刑事ドラマはあまりなかったそうだ。それはそれとして、今みると「うわ、これが1980年のアメリカなのか」というセンスでとてもニコニコしてみられる。この映画は好評だったようで、「2」も作られているわけなんだけど、この型破りの刑事が、頭のかたいデカたちとだんだん打ちとけていく姿は王道であるけれども、「これがエンターテイメントだな」と思わせてくれる。

  いわば人工知能を持つOSと冴えない男が恋をして……という話で、冷静に考えれば、これほど「キモチ悪い」設定はないのだけれど、それを上手く料理する手腕は上手いといわざるを得ない。あえて吹替版なのは、OS側として、林原めぐみが採用されていることもあり、これまたオタク殺しといえばオタク殺し。しかし、こんな変な設定をちゃんと恋愛映画にするんだから、すごいなとしか思えない。文句ばっかり言ってるけど、見ているあいだはとても面白かったですよ(なんのフォローだ)

エアベンダー (字幕版)
 

  映画というのは、別に名作ばかり見ればいいってもんではなく、こういう駄作を見るのも重要。調べた限りだと、元々はアニメーション作品だったらしく、また監督も『シックスセンス』とか作った監督らしいんだけど、パッケージからなかなか味わい深く、また中身も「うーん」と思うことが多い。戦闘シーンでのわざとらしいスローモーションとか、いまいち派手さのない技とか。最低映画としてのラジー賞を受けただけのことはある。とはいえ、微妙に楽しめるので、友達と見るのにはいい映画なのかもしれない。(フォローになっていない)あ、ついでなんで『地球が静止する日』もおすすめしておきます。この文脈で。

 アメリカではリアリティーショーとか言うものがあって、例えば知らない人たちを一緒に住まわせたり、あるいは日本だとラブワゴンだったり、テラスハウスだったり、あるいはそういう「生の人間のほうがよほど面白い」というのがあって、じゃあそれを一人の人生として放映したらどうなるの、っていうものである。多分、最初のうちはそういう「一人の人間をそうやって監視して楽しむのはどうなの、そもそもつまらなくね?」と思うのだが、終盤になるにつれて、だんだんと、「トゥルーマンショー」に引きよせられていく。そして、最後の「トゥルーマン」については、若干疑問が残るものの、人間は、最後まで自由を求める生き物であると考えるならば、それが《人間》なのかもしれない。

宇宙人ポール (字幕版)
 

 『ホット・ファズ(こちらもAmazonプライムで見れますよ)』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』といった、ボンクラが輝く映画を撮らせたら右に出るものはいないであろうグレック・モットーラ監督作品。アメリカでいうところのコミコンに参加するUFOオタクの二人組が本当に宇宙人に出会ってしまって珍道中というわけだが、SFと青春ロードムービーが同居しているという感覚がとてもよく、おいらは好きだなあと思ってしまう。最後のドタバダみたいなまとめはご愛嬌として、ボンクラは必見の映画である(ボンクラでなければ見なくてもいいかもしれないけど)

 知人はこの映画があまり好きではない。考えてみれば学校でロックを教えるということ自体がロックなのかどうなのかという難しい問題が控えているし、知人は音楽をやっていたりするので、その嫌悪感はわからなくはない。基本的には無職のロックンローラーが勝手に教師に潜りこむことによって、授業ではなくロックを教えるという話である。この映画の題材になった教室もあって、それが『#028 ロック・スクール~元祖白熱ロック教室~ |「松嶋×町山 未公開映画祭」公式サイト』で、こっちのほうが面白いという話もあるので、是非みてほしい。

  いわば叙述トリック方式映画として一躍あげた映画。一度ではなく二度見ることが推奨されている映画だ。もちろん、あまり深読みしすぎても、泥沼にはまるだけであり、ただ一度目は「あー、だまされた」で、二度目は「あ、そういうことだったのか」という風に気を楽にして見ることをお薦めする。映画という装置を使った秀逸な作品。

スカーフェイス (字幕版)
 

   「今まで見た映画の中で二番目に好きな映画はなんですか」と聞かれたら、これをあげるだろう作品。ちなみに一番目は未定。だたのチンピラだった男が成りあがり、そして没落していくまでの話なのだが、いちいち渋い。特に「World is yours」の文字は痺れるものがある。 

  言うべきことはないだろう。人間には誰しも、一瞬だけ英雄になれる瞬間というものがある、ということを何よりも雄弁に語っている映画と言える。

 この段階でこれをお勧めすると、今さらのような感じではあるわけで、とにかくスタンリー・キューブリックの演出が秀逸。暴力シーンというか、生生しいシーンは多くでてくる。とにかく、暴力的に支配していた男が、政府の矯正プログラムによって、暴力をふるえなくなるという話ではあるわけなんだけど、映画といえば映像、というところでは、この映画はずばぬけている感じがする。

 アメリカ人が作る映画の一つに、アメリカのことを揶揄したがる傾向があって、これもそういう映画である。基本的にサンダーバード風の人形劇でパロディをやるといったところで、これを作った人が、あの『サウスパーク』を作った二人組なので、ブラックなネタが満載、ところどころニヤリとするところもあり。頭を軽くしながら笑うにはうってつけの作品であると思う。 

バッファロー'66 (字幕版)
 

  この映画好きなんですけど、語るとなるとどうしでも、という感じ。オシャレボンクラ映画というべきものだろう。とにかくどうしようもない男にレイラというかわいい女性がやってきて、人生を取りもどすという話で「そんなことあるかいな」と思うし、しかし、そこにつっこむというのは無粋なものだ。「そんなことあるかいな」を「こうことがあったらいいな」と思わせるこも映画の説得力なんだろうなという気もするのである。

 一度「水素水」で農作物を育てたくなる映画。とはいえ、水素水はだたの水だから普通に農作物育つよな……

 『バス男』という最悪の邦題で出されたけれども、Amazonでは原題に戻っていて、最高という気分になる。そして冴えない主人公にはダメな家族がつきもので、痛みをさそう。とはいえ、最後のシーンは感動せざるを得ない。ちょっとネタバレになるけれども、ナポレオンは、そのあとも、特に何もなく日常を続けていくはずだろう。しかし、それは以前よりも大切な日常であることは間違いないのだ。 

  リオデジャネイロのスラム街を舞台に繰りひろげられる、ギャング達の抗争。テンポよい映像と共に、月並になってしまうが、冷血非道なトップであるが故の孤独であったり、あるいは、それぞれの舞台となっている背景の小話など、見ていて飽きることがない。

 これを見て、なんかわからないけれど「ああ、これが映画だよなあ……」と思ってしまった。親戚と縁を遠くしていた男の元にいとこがやってくる。そして、そのあとに仲良くなったあと、じゃあバカンスに行こうということになるわけなんだけど、淡々とうつしだされる映像が匂わせる「すれ違い」というものの妙について、「ああ、そうだよな、これが映像なんだな」と思わせてくれる。

レスラー (字幕版)

レスラー (字幕版)

 

 主人公のレスラーはおちぶれて生活をしている。もちろん、その生活は悲痛であるわけなんだけれども、主人公の、不器用さ、つまり、レスラーとしてしか生きられない人生の傷ましさにというのを感じさせるをえない。その生きかたを外れようとしても、結局、その生きかたでしか生きられないということがあるという悲しい事実も、どこかに存在しているのだろう。

ヒックとドラゴンの最高な点としては、バイキングとしては貧弱な体系であり、いつも馬鹿にされている少年ヒックが、ナイト・フューリーという最悪と呼ばれるドラゴンを手なづけることによって、ドラゴンの調教師としての才能を発揮するという話である。よくもわるくも王道ではあるんだが、やっぱり「ドラゴンを育てる」というところと、ヒックを見くだしていたアスティという少女が、それを見て悔しがったりするあたりなんか、なんていうか、清く正しいアニメーションムービーなんですよ。ドラゴンがいるので星5つ(何がだ)

恋はデジャ・ブ (字幕版)
 

 ループものにはいろいろあって、基本的には邪道な感じになるけれども、そのループものというのをヒューマンドラマにしたてあげるところが秀逸。ループだからこそできる主人公の成長物語というか、改心物語なわけなんだけれど、でも半年もループし続けて発狂しないよな(するんだけど)、というところは感心してしまう。こういうのを見ると、「もし明日がこなかったら、今日は何をしようか」とも思ってしまう。

 これは…アイデアの勝利としかいいようがないですよね……

 かわったロードムービー海兵隊で盗みを働いたとする囚人を届けに、二人の兵隊が一人の青年を届けるのだけれども、この青年が変っていて、この青年に対してかわいそうだから、ある程度楽しみを与えるのだけれども……。自由の喜びをおしえることは、逆に不幸になってしまうのではないか、だからといってそれはそれで不正直ではないか……なんてことを考えさせられる。 

 最も最後のシーンが美しいロードムービーの一つ。天国では、海の話をするんだぜ。

最後に

最後らへんになったので、紹介も雑になったけれども、どれもおすすめなので、まだ見たことがない映画があったら見てみると幸いです。それではチャオ!